「THE KING OF FIGHTERS '96」は、SNKが1997年7月4日に発売したプレイステーション用対戦型格闘ゲームです。
ゲーム概要
オロチ編三部作の第2章。
大門とクラークを除くキャラクターの攻撃避けが廃止され、新たに緊急回避動作(前転後転)が導入。また、フロントステップがダッシュに変更された。ジャンプも小・中ジャンプが追加され、スピーディーなゲーム性になった。さらに、ガードクラッシュや投げ抜け、空中ガードなど新機能が追加された。バランス面でも修正がなされており、パワーMAX時における攻撃力は低下した。また、飛び道具が大幅に削除・変更され、接近戦での攻めを主体とする戦闘形態を意識させている。さらに、キャラクター間の相性システムが適用された。これは相性によって援護攻撃の可否が決まるしくみになっている。本作から一部のキャラクターに複数の超必殺技が実装されるようになり、体力ゲージ点滅かつパワーMAXの状態で、高い威力と派手な演出に変化するパワーMAX超必殺技が使用できるようになった。
パワーMAX状態になるとパワーゲージが減少を始め、これが無くなるとMAX終了という形になった。それによって状態の残り時間が視認できるようになっている。
各キャラクターの必殺技コマンドが大幅に整理され、斜め上までの入力の廃止、コマンドの一部が被っていたキャラクターは入力向きやボタンを変更など、入力し易くなるよう変更が行われた。特に『餓狼伝説』や『龍虎の拳』のキャラクターの場合、原典のゲーム時そのままの「隠すこと、出しにくくすること」自体を目的とした超必殺技コマンドが変更され『KOF』のゲームスピードにあった使い方ができるようになった。ただしコマンドの入力判定に癖があり、技自体は若干出し辛くなってしまっていた。
本作からストーリーの分量が増え(ゲームの外で語られるチームストーリーも増加)、オロチ編のストーリーが本格化。オロチ編の鍵を握るゲーニッツや神楽ちづるといったキャラクターが登場し、ゲームコンセプトは「SNKゲームキャラクターの夢の対戦」から完全に『KOF』独自路線へと移行した。また、ラウンド前に特定のキャラクター同士での掛け合いが追加された。
レビュー
- オススメ度 :⭐⭐⭐ ✩ ✩
- ゲームバランス :⭐⭐ ✩ ✩ ✩
- バトルシステム :⭐⭐⭐ ✩ ✩
- ストーリー :⭐⭐⭐⭐ ✩
- 難易度 :⭐⭐⭐⭐ ✩
今作から少しだけではあるがキャラの掛け合いが追加され、特定のキャラだとバトル前に違ったモーションを見せてくれるのが楽しく、そしてオロチ編2作目としてストーリー性も高くなり、大きな転機となる作品でよりキャラクター性も高くなり、キャラを好きになるようなゲームとなっております。
しかし、今作はコマンド入力が他シリーズよりやや出にくいようになっていると感じます。またゲームバランスは一部圧倒的な強キャラがいるのですこし低めです。そして今作のラスボスはやけに強く、難易度は高いほうだと感じます。